製作:博多座
制作協力:藤間オフィス アーティストジャパン 国立能楽堂(「紅天女」)
協力:松竹株式会社
日本の伝統芸である能・狂言、歌舞伎、舞踊の名人、人気俳優が博多座の『「極」―古典芸能の世界』公演で至芸を披露します。人間国宝の能楽師で新作能にも意欲的な梅若玄祥改め四世梅若実をはじめ、古典の芝居を斬新に演じる歌舞伎俳優の市川猿之助、藤間流宗家で舞踊、振付に才能を発揮する藤間勘十郎、そして狂言界の重鎮で人間国宝の山本東次郎が、神髄を極めた芸をお見せします。是非ともご観覧ください。
【インプレサリオ特別販売期間】
2018年6月30日(土)12:00~7月13日(金)18:00
※座席指定可
※枚数に達し次第終了いたします。
※A席のみの販売となります。
◆出演者
梅若 実
山本東次郎
市川猿之助
藤間勘十郎
舞踊『種蒔三番叟』清元連中
出演:市川猿之助、藤間勘十郎
約二百年前、三代目中村歌右衛門が江戸から大阪に戻る時に踊った曲で、能の『翁』の三番叟と異なり、歌舞伎舞踊らしいパロディーに富む。勘十郎の祖父で舞踊、振付の名人だった六代目勘十郎と、猿之助の曽祖父の名優二代目猿之助で踊ったことがあり、当代の舞踊の名手、猿之助、勘十郎の顔合わせだ。
狂言『武悪』
出演:山本東次郎 他
奉公を怠る武悪を討てと主人に命じられた太郎冠者は、武芸に優れる武悪を討てず、事情を話す。覚悟する武悪に同情した太郎冠者は武悪を逃し、主人には討ったと報告する。その後、主人と太郎冠者は清水寺辺りで武悪と出会うが、太郎冠者の入れ知恵で幽霊に化けた武悪は主人を散々に脅す。下克上を描く異色作だ。山本東次郎らの出演。
能『一角仙人』
出演:梅若 実 他
一角仙人が竜神を岩屋に封じたため天竺の国では雨が降らず、民は窮する。帝の命を受けた旋陀夫人と官人は仙人に近づき、夫人の容色と酒に迷わせ姿を消す。やがて岩屋が鳴動し竜神が現れるが、通力を失った仙人は倒れ伏し、恵みの雨が降る。歌舞伎十八番『鳴神』の原話とされる。梅若実の一角仙人ほか。
原作・監修=美内すずえ
脚本=植田紳爾
演出・能本補綴=梅若六郎
国立能楽堂委嘱作品
能『紅天女』
出演:梅若 実 他
43年間いまなお連載が続く少女漫画の金字塔「ガラスの仮面」(美内すずえ作)が原作となった新作能だ。戦乱と天変地異が起きた時、仏師が梅の霊木から天女像を彫り世の乱れを鎮めたという。再び災いが襲う世を救うため、幻の天女を探し求めて仏師が旅立つ…。
2006年2月国立能楽堂の初演は未完の漫画を基にした創作能として大反響を呼び、全国で上演を重ねた。初演から紅天女を演じる梅若実らの出演。
◆ものがたり
一つの伝説がありました。かつて、戦乱と天変地異で世が乱れたとき、一真(いっしん)という仏師が、千年を経た梅の霊木より輝ける天女像を彫り、世の乱れを鎮めたといいます。時を経て、再び世を災いが覆ったとき、一人の仏師がその幻の天女の像を求めて旅に出ます。
仏師は何かに導かれるようにして紅谷(くれないだに)という里に迷い込みますが、そこはかつて梅の木の化身・阿古夜(あこや)と仏師・一真が出会い、恋をして別れた場所でした。そこへ現れた里の女は、阿古夜の生まれ変わりでしょうか。旅の仏師もまた一真となって物語に入り込んでしまいます。世に平安をもたらすため、千年の梅の木を伐って天女の像を作ろうとする一真。しかし、梅の木を伐ることは、その化身である阿古夜の命を奪うことでした。再び繰り返される葛藤に、一真と阿古夜は責め苛まれます。しかし、世を救う紅天女を呼び出すには、この苦しみを越えなければならなかったのです。
狂言『素袍落』
出演:山本東次郎 他
太郎冠者は主人の使いで伯父の家へ伊勢参りを誘いにいく。誘いは断られるが、主人の供をするというと門出の祝い酒をふるまわれ、素襖を餞別にもらう。帰りを待ちかねる主人の叱責も酒に酔った太郎冠者は気にしないが、素襖を落とし、拾った主人と取り合う。酒好きの失敗談を描く抱腹絶倒のドラマだ。歌舞伎の『素襖落』との対比も興味深い。山本東次郎らの出演。
舞踊『吉野山』清元連中
出演:市川猿之助、藤間勘十郎
歌舞伎の名作『義経千本桜』の中の舞踊劇で、吉野に隠れる義経を慕い来る静御前と、静を守る佐藤忠信(実は狐の忠信)の道行だ。静は義経から預かった初音の鼓、忠信は頂戴した鎧を取り出し、しばし源平の戦の回顧に時を過ごすが、猿之助の狐忠信、勘十郎の静御前で、素踊りの魅力がたっぷりと味わえよう。
■公演日程
2018年8月30日(木) 11:00/15:30
■チケット料金
A席 12,000円/B席 9,000円/C席 4,000円
※全席指定・税込
※A席のみの販売となります。
■チケット発売日
一般発売日:6月30日(土) 12:00~
■主催
博多座
■お問い合わせ
博多座 092-263-5555